子どもも大人も大好きなぶどう。
離乳食ではぶどうは初期からOK!
ただし「果汁」のみです。
果肉は中期からになります。
おいしいのでついつい早く食べてしまいたくなるぶどうは、のどに詰まりやすい食材でもあるんです。
今回は時期別の調理方法や、簡単な皮のむき方、与える時のポイント、種類別の旬などをまとめてご紹介します。
この記事の目次
- 時期別|ぶどうの調理方法
- 簡単!ぶどうの皮のむき方
- はじめてのぶどうの与え方・ポイント
- ぶどうは房の上の方が甘い
- ぶどうの旬と種類
- 晩夏~秋生まれにオススメ!ぶどうのタルトケーキ
- ぶどうは離乳食OK!ただし幼児になっても窒息に注意
時期別|ぶどうの調理方法
早速ぶどうの時期別調理法をみていきましょう。
離乳食初期|果汁のみ
初期にぶどうはNG!果肉に弾力があるためです。
しかし、果汁のみなら初期もOK。
果汁の調理方法
皮をむいた後、種を取り除いてからぶどうを煮ます。
加熱した後につぶして果汁を絞りましょう。
絞った果汁のままだと濃いので沸騰したお湯を冷まして白湯にしたもので薄めから与えます。
離乳食中期|みじん切り
皮をむいて、種を取り除いてペースト状か細かく刻みましょう。
生のままでOKですが、初めて与える時は加熱がベター。
離乳食後期|食べやすいサイズにカット
生のままでOK。
食べやすく、のどに詰まりにくいサイズにカットします。
離乳食完了期|食べやすいサイズにカット
生のまま、食べやすく、のどに詰まりにくいサイズにカットします。
粒が大きいもので1/4~1/2にカットが目安。
ぶどうは幼児でものどに詰まらせて窒息しやすい食べ物です。
これは決して昔のことではなく、令和の今でも4歳児が給食のぶどうを詰まらせて死亡した事故もあります。
参考:「給食のブドウで4歳児死亡 業者任せ・周知不足を指摘(前川浩之・2021年3月30日)」(朝日新聞デジタル)
甘くておいしく、子どもも大好き。
離乳食期から生で手軽に食べられるため、つい気が緩みやすくなります。
離乳食期が過ぎた後も、未就学児の間は子どもがぶどうを食べる際は目を離さないように注意してください。
もしくは、食べやすいサイズにカットしてから食べさせましょう。
簡単!ぶどうの皮のむき方
①鍋にお湯を沸かす
沸かしている間に食べる分のぶどうの粒を房からとっておく
ボウルなどに氷水を準備する
②沸騰したら皮ごとぶどうを入れる
20~30秒位でめくれはじめる
③めくれてきたら鍋からぶどうを取り出し、氷水にの入ったボウルにつけて冷やしながら皮をむく
これは「湯むき」と言います。
ぶどうの他にも、トマトですることが多いですので、トマトの離乳食をつくるときも活用しますよ♪
参考:「離乳食やお菓子作りに!簡単ぶどうの皮むき」(COOKPAD)
はじめてのぶどうの与え方・ポイント
離乳食でぶどうを与える時の注意点や気になる情報をまとめました。
最初は少量、加熱
どの食材も同じですが最初はひとさじから。
アレルギーの可能性もありますので、小児科の診療時間を踏まえ午前中や昼が望ましいです。
そして最初は加熱をしましょう。
加熱によって殺菌効果・甘みがUP・アレルギー反応が起きにくくなるといったメリットがあります。
細かくカットする
弾力があるため、最初のうちはのどに詰まらせないように細かくカット。
もしくは裏ごし器でピューレ状にすると食べやすくなります。
小粒より大粒
デラウェアのような小粒より、巨峰などの大粒のぶどうの表面近くがおすすめです。
ぶどうは外側、粒の上の方が甘みが強く、内側は酸味が外側よりも強くなります。
アレルギーは口をチェック
果物のアレルギーは口腔アレルギー症候群、と言います。
ぶどうもそれにあたりますので、アレルギー反応が出るのは口のまわりや口の中に症状が出ることが多いです。
はじめて食べた後は口をかゆがるしぐさがないか、赤みが出ていないか注意してください。
その他発疹が出た場合もアレルギーの可能性があります。
冷凍保存OK
ぶどうは冷凍保存ができる食材です。
加熱したぶどうを調理し、1回分ずつ小分け(製氷器がおすすめ!)して冷凍します。
食べる前に再加熱して与えましょう。保存期間は1週間。
ぶどうは房の上の方が甘い
筆者が小さいころに聞いた話ですが、ぶどうは房の上の方が甘いです。
下の先の方に行くと甘みが弱くなります。
調べてみると、ぶどうは日光を浴びて枝に近いところ(上の方)から熟していくため、上の部分が下の方よりも糖度が高くなる傾向にあることがわかりました。
参照:「ぶどうの房はどこが甘い?美味しい食べ方がある!(2018/09/17)」(ウェザーニュース)
大人が食べる時は下から食べていくと食べ進めるうちに甘みが増します。
子どもに与える時は、上を子どもに、下を大人に、という分け方にすると子どもに甘みがたっぷりの熟したぶどうを食べてもらうことができますよ。
ぶどうの旬と種類
ぶどうの旬は「夏」です。
ぶどうと言えば秋の味覚のイメージの方も多いかもしれませんが、実は夏~秋なんです。
例えばスーパーでよく見かける巨峰。
ぶどうの王様、と言われるくらい日本では人気の品種のひとつ。
そんな巨峰の旬は8月下旬から9月下旬です。
ハウス栽培であれば5月下旬の初夏から出回っていますよ。
「ぶどう」と言ってもその種類は数十種類もあります。
今回は代表的なものをいくつかご紹介します。
巨峰
旬:8月下旬~9月下旬
大粒の黒いぶどうと言えば「巨峰」。
日本で最もたくさん作られているぶどうで、全体のおよそ35%を占めています。
デラウェア
旬:7月~9月下旬(地域により時期が異なる)
小粒の赤いぶどうの代表「デラウェア」。
種なしぶどうとしても有名ですね。
強くつまむだけでスルッと実が出てきます。
ピオーネ
旬:8月下旬~10月初旬
ピオーネは巨峰とマスカットをかけ合わせた品種です。
そのため、色は巨峰と似ていますね。
岡山県でよく作られています。
シャインマスカット
旬:8月中旬~10月初旬
青い(緑)ぶどうの王様、と名高いシャインマスカット。
2006年に品種登録されており、他のぶどうに比べると比較的新しい品種です。
こちらは皮が薄くむきにくいのですが、その分、皮ごと食べることができます。
離乳食では湯むきで皮をはいでから与えましょう。
晩夏~秋生まれにオススメ!ぶどうのタルトケーキ
離乳食完了期~幼児食ですが、ぶどうのおすすめの食べ方としてぶどうのタルトケーキがあります。
秋生まれの誕生日ケーキつくりでの悩みは「いちごがない」(あっても旬ではないので高価)こと。
ぶどうを使えば生クリームを使用せず、見栄えがいいタルトケーキでお祝いができますよ。
筆者の家では10月生まれの子どもが2歳の誕生日の時につくりました。
タルト生地は市販のものを使用。
タルトの中のクリームは乳幼児が食べられるレシピのものを参照して作りました。
あとはぶどうをカットしてのせていくだけ!
離乳食の時からカットしたぶどうは食べていたので、こんなにきれいに並んでいるぶどうをみて子どもは大喜び!!!
ぶどう以外にも夏や秋のフルーツはたくさんあります。
ケーキはいちご、という固定概念は取っ払ってうまく取り入れてみてください♪
ぶどうは離乳食OK!ただし幼児になっても窒息に注意
ぶどうは離乳食で使えるフルーツです。
水分量も多く甘みがあるので、子どもも大好き。
しかし、弾力があるため初期は果汁のみ。
中期以降から適宜カットして与えてください。
幼児になってからも大粒のものは窒息の危険があります。
おいしくて好きなものだからこそ、子どももよく噛まずにぽいぽい口に入れてしまうことも。
与える時は様子を見ながら与えましょう。
8月末からはフルーツ狩りでぶどうをとれる農園もたくさんあります。
自分でとったぶどうを食べるのは大人も子どもも楽しめますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。