両親から赤ちゃんへ贈る一番最初のプレゼントでもある「名前」。
自分の子には「こんなふうに育ってほしい!」「こんな子になってほしい!」という願いを込めて名付けをされたパパやママも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、約400人のママに赤ちゃんの名付けエピソードを聞いてみました!名付けに悩んでいるプレママも、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事の目次
名付けのタイミングや参考にした情報
今回実施したアンケートでは、名付けのタイミングや参考にした情報を調査。さっそく、先輩ママの声を見ていきましょう。
1.名付けのタイミングはいつだった?
いつ赤ちゃんの名付けをしたのか?という設問でわかったのは、なんと!妊娠中にすでに赤ちゃんの名付けをしていたという人が6割近くいたということ。
おなかの中にいるときから赤ちゃんの名前を呼んでいたのかもしれませんね。
ほかにも、妊娠中に名付けの候補を挙げていたというママも多いようです。
赤ちゃんが産まれてから初めて名付けをしたのはわずか1割強。これは意外な結果でした。
2.「名付け親」は誰?
赤ちゃんの名付けは、夫婦2人で行った人が約75%。次いで多いのがママひとりで決めたという意見。
赤ちゃんの名付けは慎重に行う人が多いですが、やはり10カ月以上赤ちゃんと一緒に過ごしているママは、すてきな名前が浮かびやすいのかもしれませんね。
3.名付けの際に参考にしたものは?
あかちゃんへの名付けをするにあたり参考にしたものはあるか聞いたところ、約75%のパパママが字画や姓名判断を調べていたことがわかりました。
字画や姓名判断だけで赤ちゃんの人生が決まるわけではありませんが、やはり、縁起のよい名前や運気がよくなる名前をつけたいと思うのは、当然なのかもしれませんね。
名付けに人気の漢字ランキングTOP5と漢字に込めた思い
ここでは、今回のアンケート調査で、赤ちゃんの名付けによく使われていた漢字と名前に込めた願い・エピソードをご紹介します。
赤ちゃんの名前に使われる漢字には流行がありますが、特に人気のあるのは、どの世代からも支持されるすてきな意味を持つ漢字ばかりです。
第1位.「結」(20名)
<「結」を使った名前と込められた願い・エピソード>
結唯(ゆい)
沢山の人の縁に結ばれますように。
結俐(ゆうり)
人との結びつきを大切にする、かしこい子に育って欲しいという願いを込めて。
結心(ゆうみ)
人と人との心を結んでくれる子になってほしいと思ったので。
結人(ゆうと)
人との繋がりを大事に結んでいってほしくて。
結仁(ゆうと)
羽生結弦さんから1字頂きました。人と人を結び、優しく思いやりのある子になって欲しいと言う思いをこめて。
結信(ゆいしん)
自分と人、人と人を繋ぎ合わせて、それぞれの人に充実・良縁をもたらす意味の「結」 と、一度決めたことは、途中で屈することなくまっすぐ伸び進む意味の「信」。
周りに幸せを与えて自分を信じて生きる人生を送ってほしいという願いを込めてつけました。
未結貴(みゆき)
ママとパパが結ばれて産まれた子だから。
結叶(ゆかな)
大好きな人とも「結」ばれ、夢も「叶」う素敵な人生を歩めますように。
結香(ゆいか)
人との縁が結ばれますように。
結葉(ゆいは)
家族を結ぶ存在になるように。
美結(みゆ)
いい出会いに巡りあえますように。
他9名のママが赤ちゃんの名前に「結」という漢字を使っていました。
男の子も女の子も共に、人と人とのつながりを大切にしたいパパやママの思いが感じられますね。
第2位.「愛」(18名)
<「愛」を使った名前と込められた願い・エピソード>
陽愛(ひな)
太陽のように向かって咲く向日葵のように、健康ですくすく育ちますように。皆から愛されるとともに皆を愛することができる子になるように。
李里愛(りりあ)
多くの人に愛されて、育ちますように。
大愛(だいあ)、愛豪(あいご)
二人とも男の子ですが、誰からも愛される人になってほしいと願い、愛という漢字を使いました。
侑愛(ゆあ)
私達夫婦の名前に「ゆ」が付いているので、「ゆ」を付けたかった。そしてたくさんの人に愛されてほしいという思いから「愛」の字を。
愛梨(あいり)
梨の花言葉の「愛情」から、たくさんの愛情をもらえる子になりますように。
愛都(あづ)
皆に愛されるように。
愛茉(えま)
感情が豊かで愛想よく育ち、皆に愛されるような人になってほしいから。
愛桜(あいら)
桜のように皆に愛され優しい子、愛の多い子になって欲しいという願いを込めて。ちなみに桜は、夫婦がともに好き花でもあります。
他8名のママが赤ちゃんの名前に「愛」という漢字を使っていました。
我が子には愛をいっぱい受けて育ってほしい…!というパパやママのストレートな愛情を感じますね。
「愛」という漢字は字面もとても美しく、赤ちゃんの名付けに使いたい気持ちもよくわかります。
第2位.「陽」(18名)
<「陽」を使った名前と込められた願い・エピソード>
陽向 (ひなた)
まっすぐ上を向いて生きてほしいから。
陽向(ひなた)
太陽のように明るく元気な子に。常に上を向いてのびのび育ってほしい。
優陽(ひなた)
陽だまりのように暖かく、優しい子になるようにと名付けました。
陽太(ひなた)
太陽のように強く明るくたくましく育つように。そして周りの子にも明るく照らせるような子になってほしいから。
陽葵(ひまり)
太陽のように明るい子で、向日葵のようにまっすぐ育って欲しいから。
心陽(こはる)
心に太陽のような光を。
陽希(はるき)
太陽のように人の心をあたたかく照らしてくれる希望になってほしい。
陽(はる)
太陽みたいにキラキラと暖かく陽だまりとなってみんなを優しく迎えいれられるように。
陽奈乃 (ひなの)
太陽の様に暖かく大きな心の持ち主になる様に。
陽茉梨(ひまり)
元気で可愛い子に育つように 紫陽花の陽を使って季節感も感じられるように。
他8名のママが赤ちゃんの名付けに「陽」という漢字を使っていました。
「陽」は、明るく世界を照らす太陽にちなんで名付けるをパパやママが多いようですね。
そして「ひなた」という名前をつけたママが4人いますが、それぞれ漢字や願いが異なるのもとても興味深かったです。
第4位.「心」(16人)
<「心」を使った名前と込められた願い・エピソード>
心々菜(ここな)
呼びやすく、他にあまりない響きの名前をつけたいと考え、ネット鑑定で苗字に合う、運気の良いものを調べて参考にしました。心が優しく周囲の人に可愛がられて、愛される人になってほしいです。
心春(こはる)
春生まれなのと、心が春のように暖かい人になってほしい。
心悠(こはる)
穏やかで優しい子に育つように。
心遥(こはる)
「遥」はのびのびした壮大なイメージ。大きな心で優しい子になるように。
心優(こころ)
分け隔てなく人に優しく思いやりがある子になって欲しいと思い、名付けました。一文字で「心」だと字画が悪かったので、二文字にしました。
心捺(こなつ)
自分の意思を大切にし、優しい心を持つ人になって欲しいという想いを込めて名付けた。
莉心(りこ)
人柄がよく心優しい子に育つように。
麗心(うるは)
心が綺麗な女の子に育ってほしい。
他8名のママが赤ちゃんの名付けに「心」という漢字を使っていました。
「心」を大切にしてほしいという願いから赤ちゃんの名付けにこの漢字を使うパパやママが多いようですね。
「心」は読み方もさまざま。特に女の子の名付けに人気があるようです。
第5位.「奏」(10人)
<「奏」を使った名前と込められた願い・エピソード>
奏(かなで)
両親共に音楽が好きで、長男にも音楽を好きになってほしい、という想いから名付けました。生活の中で音楽を常に触れさせたいし、後々は子供自身で奏でて欲しいですね(笑)
奏羽(そわ)
自分の音を奏でてほしいという想いから。
奏多(かなた)
1つの事を成し遂げる子に。多くの人とつながっていけるように。
和奏(わかな)
1つの事を成し遂げる子に、和やかな子になるように、と名付けました。
和奏(わかな)
優しく周囲を和ませる存在であるように。
奏太(そうた)
「奏」が綺麗な字だと思い、名前に使いたかったので。
月奏(るか)
月は、夫婦共に好きなもので、私達家族を繋いだものでした。
月は真っ暗な空に、寂しい夜でも嬉しい夜でもいつも輝いていて、人を導いてくれる存在。
子供の将来にどんなにつらい事が待っていたとしても、迷うことなく真っ直ぐに自分の目指す道を歩んでほしい。
月奏に奏を付けたのは、月だけだと暗いイメージを持たれがちなので、明るく爽やかなイメージの「奏」をプラスしました。
他3名のママが赤ちゃんの名付けに「奏」という漢字を使っていました。
「奏」という漢字は音楽のイメージが強いですが、他にもすてきな意味があるようですね。
今回のアンケートでは、名付けをする際まず「読み」を考えてしまいがちですが、漢字の持つ意味を考えて名付けをする人も多いことがわかりました。
名付けにまつわる思い出エピソード
ここでは、先輩ママたちの名付けに関する思い出エピソードをご紹介します。
思わず笑みがこぼれるようなエピソードもたくさん。
赤ちゃんの名前には、いろいろな思い出がつまっているようです。
愛情が深いゆえのエピソード「気づいたら名付けしていた…」
赤ちゃんがおなかにいる時に直感的に名前が浮かんだというママやパパたちの名付けエピソード。
ママのお腹に宿ったときから、名前が決まっていたのかもしれませんね。
<ママたちの声>
お腹にいた時「政宗」と呼んでいたのに、生まれ瞬間「虎太郎」と呼んでいた。
検診のときに、大股を開いてエコーに映っていたので、慎ましくなってほしい、と思い「慎」という漢字を使いました。
胎児の時から旦那が「しゅんた」と呼んでしまっていたため、出産後変えることはできませんでした。
困ったエピソード「名前が全然決まらない!」
気づいたら赤ちゃんに名付けをしていたママがいる一方で、なかなか赤ちゃんの名前が決められなかったというママも。
やはり出生届を出すまでには名前を決めておきたいですよね。
ママたちのかわいいエピソードが満載です。
<ママたちの声>
名前を決めるのに旦那がこだわりを発揮。そのため、結局出生届の提出締切当日になっても決まらず、ケンカしてしまった。
名前の候補を劇団四季の出演キャスト一覧から探しました。
意見が割れてなかなか決まらなかった。「こはる」って呼ぶとお腹の中で動いたので、「こはる」に決めた。
名前が決まらず、出生届を提出するギリギリまで「ボクちゃん」と呼んでいた。
ハラハラエピソード「パパとの話し合いの結論が出ない」
夫婦で赤ちゃんの名付けをしたというエピソードが多い中、ママとパパの意見が対立することもありますよね。
ママとパパの意見が対立する理由は夫婦により異なりますが、愛する我が子の名前。
真剣に考えている姿はほほえましいです。
<ママたちの声>
漢字を2文字にするか3文字にするかでパパとモメた!
3つの名前を候補に。しかし、一番良かった漢字が夫の元カノの名前にある一文字でどうしても許してくれなかった。その元カノとの思い出が悪いらしくて…笑
夫が『名前は二文字、漢字も二文字』などこだわりが強かった。
私は漢字一文字が希望。しかし、夫は二文字が希望。お互いゆずれず、最後はあみだくじで決めました。
つらいエピソード「周囲に名付けを反対された」
夫婦で一生懸命考えた名前も、祖父母や友達から反対されるとつらいですよね。
しかし、大切な我が子の名前!
周りに何と言われようと、二人で決めた名前を貫くパパやママが多いようです。
<ママたちの声>
私の父親が子供につける名前を聞いて反対した。
お義母さんに猛反対されました!しかし、強行突破しました。
『苗字が3文字で名前も3文字なんて子供が可哀想』だと、友達からラインが送られてきた。
我が家の名付けエピソード
最後に我が子の名付けエピソードをご紹介します。私は妊娠後期頃から、名付けについて考え始めました。
苗字と名前の組み合わせを考慮しながら候補を挙げたり、夫と相談したりして、何とか名付けの候補を3つ用意。あとは出産後、赤ちゃんの顔を見てから決めることにしました。
そしていざ出産!となったものの、陣痛中に体調が悪化。大きな病院に救急搬送され出産することになりました。
医師や助産師、救急隊員の方をはじめ、多くの方々に支えられてなんとか無事赤ちゃんを産むことができましたが、このエピソードが赤ちゃんの名付けに影響。
生まれる前から多くの人達に支えられた我が子。
「これから先もずっと、こんなすばらしい人たちに囲まれますように。」
「これからも素敵な出会いがありますように。」
救急搬送による出産エピソードがあったことをきっかけに、そんな思いを込めた名付けとなりました。
3歳を過ぎた我が子ですが、我が子を通して私もたくさんのよい出会いを経験させてもらっています。
たくさんの友達に囲まれて楽しく過ごす我が子を見ていると、「”名は体を表す”とは本当だな」としみじみ感じました。
思いを込めて赤ちゃんの名付けをしよう
同じ漢字・読みの赤ちゃんでも、名付けにまつわるエピソードは家庭によってさまざま。同時に、パパやママが名前に込める思いも異なります
赤ちゃんの名付けは夫婦がよく話し合って決めるのが一般的。夫婦で意見がぶつかることもありますが、それも愛情あってのことです。
これから出産予定のプレママも、名付けについていろいろ悩むかもしれません。しかし、あまり神経質にならないでくださいね。
パパやママが笑顔で話し合いながら決めた名前なら、きっと赤ちゃんは喜んで受け入れてくれるはずです。
【調査概要】
期間: 2017年6月28日~7月5日
方法: カラダノートママ部アンケート
対象: 妊娠・育児中のママ部ユーザー(N=398)
(Photo by:写真AC )