里帰り出産は、ママが実家に帰って出産すること。私自身も第一子目の時は里帰り出産をしました。
実家が現在住んでいるエリアと異なる場合、出生届の手続きも通常と勝手が異なります。(私の場合、現在東京に住んでいますが、実家は奈良なので手続きは東京で行いました)
赤ちゃんのことでいっぱいいっぱいになる前に、出生届などの書類提出の流れを予め把握しておきましよう。
この記事の目次
里帰り出産のメリットとデメリット
まず里帰り出産のメリット・デメリットを整理。
なかなか身動きが取れない産前や体が元に戻るまでの間、ご両親の助けがあれば、心強いですよね!
良いことばかりのイメージのある里帰り出産ですが、デメリットや気を付けたいこともあります!
どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか?
里帰り出産をするメリット
1.いつでも頼れる親がそばにいる
2.休憩ができる
3.家の家事をしなくてもよい
4.産後の身体をしっかり休めることができる
5.何か困った時に経験者の親に質問ができる
6.上の子が未就学児の場合は、親に面倒をみてもらえる
里帰り出産は、気兼ねなく家事を任せられて、しかも出産経験者の母親がそばにいることが一番のメリット。
そういった精神面、体力面での安心から里帰り出産をするママが多いようです。
里帰り出産をするデメリット
1.パパと離れて生活しなければならない
2.夫の"パパになった"という自覚が芽生えにくい
3.産後の育児の辛さを夫に理解してもらえない
4.出産後の書類提出が大変
5.上の子の学校が始まっているとお世話や送迎などの負担が夫にのしかかる
産後、離れている分、パパとママとの間に小さな距離ができてしまうということは、確かに私も経験しました。
また、パパが立会いできなかった場合、出産の辛さを理解して貰えなかったというう人も…。
さらに、パパはどこか一人除け者にされた気分になってしまいます。
==先輩パパのコメント==
里帰り中の妻から電話があるかもしれないので、予定日が近づくと携帯電話を机に起き仕事もままならない状態。
病院から電話が掛かってきたので取ると妻が破水したから入院したとのこと。妻からは電話がかかってきませんでした。
産まれた時も直ぐに病院から電話がかかってきて、男の子だと告げられましたが、それでも妻からは電話がかかってきたのは次の日の朝。病院からの知らせがあってから何度か電話をしてみましたが、出でくれませんでした。
出産が大変だということは理解していますが、生まれる前には「頑張って!」と言ってあげたかったし、生まれたあとは「お疲れ様」と言ってあげたかったです。何だか自分の子供なのに部外者のようで辛かった…。
里帰り出産の際は、旦那さんへの配慮も大切なのは確かにと感じました。
もし立ち会い出産に間に合わなかった場合、陣痛が始まったら、思い書きってテレビ電話を掛けてみてはいかがでしょうか?
生まれたら直ぐに旦那さんに電話を繋いでもらえるよう付き添いの方にお願いしておくのもいいかもしれませんね。
また、すでに上の子がいる場合は、学校を休めないということもあり里帰り出産を選択できないママも多いようです。
里帰り出産時の出生届提出方法
出生届は里帰り先の役所に提出することも可能です。
しかし申請が遅れると、給付金を貰えなかったり、別途手数料が発生する場合も。
そのため、準備を怠ると仕事が忙しいパパに何度も役所に足を運ばせてしまうことになる可能性も…。
そのため、事前に里帰り出産の時の出生届の出し方を確認しましょう。
【期日】
・出産から14日以内
【届出先】
・本籍地の役所
・現住所地の役所
・子供が生まれた場所の役所
【届出人】
・パパまたはママ
【必要なもの】
・出生届(出生証明証付きのもの)
・届出人の印鑑
・母子手帳(後日提出も可能)
出生届はパパに提出してもらうのがおすすめ!
出生届の受理が終わらないとその先の手続きもなかなか進まないので、出生証明証つきの出生届をパパに郵送し、パパに記入して押印してもらい役所へ行ってもらうのがベストです。
現住所地に出生届を提出した場合は、その日のうちに児童手当の手続きをすることもできるようですよ。
母子手帳は後日提出も可能
持参品の母子手帳ですが、1週間検診などで必要となるため一緒に郵送しない方がいいですよ。母子手帳がなくても出生届は提出できます。
この場合、ママが赤ちゃんと現住所地に帰った後に母子手帳を市役所等に持参し、母子手帳の証明欄に記入してもらいましょう。
役所へ提出する人は誰でもいい
もし仕事の都合等で出生届をパパに提出しに行ってもらう都合がつかない場合は、お母さんに里帰り先の役所に出生届を提出してもらうことも可能です。
届出人とはあくまで書類に記入、記名する方であって、役所に持っていく方は誰でもいいのだそうです。
その場合、訂正などはできないので、ミスがないようよく確認しましょう。
出生届を提出する際の注意ポイント
里帰り出産で出生届を出す場合に気をつけておきたいポイントをまとめてみました。
1.里帰り先の役所に提出すると受理に時間がかかる
里帰り先で出生届を提出した場合、パパとママの現住所地で赤ちゃんの出生届の受理の完了まで1週間から2週間ほどかかるようです。
2.出生届の受理が終わらないと児童手当の手続きができないことも
児童手当の手続きは現住所地で出生届の受理が完了してからでないと申請できない場合があります。
出生後15日以内にする必要があるため、ママの体が回復してから里帰り先の市役所に出生届を提出すると、児童手当の手続きの期限までに役所での出生届の手続きが間に合わない可能性がでてきます。
15日の期限を過ぎてから児童手当の申請をした場合、最初の1か月の児童手当をもらうことができません。なんだか損した気分ですよね。
里帰り出産時の書類の準備と提出の流れ(例)
里帰り出産の場合、遠く離れたパパとママの書類受け渡しなどの連携が重要となります。
そのため、里帰り出産をしないママよりも書類提出の期間などがどうしてもカツカツになってしまいがち。
里帰り出産をする前に予め役所に二人で出向き、役所の職員さんに申請に必要な書類や締切、手続きにかかる期間の説明を受け、記入しなければならない書類を受け取っておくといいですよ。
1.病院に里帰り出産をするため紹介状を書いてもらうよう伝える
【場所】
・里帰り前に通っている病院
【金額】
・3000円から5000円程
【時期】
・里帰りする最後の1つ前の検診の時お願いしておく
紹介状がないと、里帰り先の病院で新たに血液検査をしなければならないなどお金がかかることもあるため、病院の先生に紹介状を書いてもらうことを忘れないようにしましょう。
最後の検診の前の検診のときに、紹介状が必要な事を伝えます。最後の検診が終わらないと紹介状を書いてもらえないこともあるため、その場合はどれくらいで出来上がるかを聞き、里帰りする前に忘れずに取りに来ましょう。
2.分娩予約をする
【時期】
・里帰りの日が決まったらすぐ
里帰り先で赤ちゃんを産むための病院を探しておきます。両親や友達に聞いたり、ホームページを見て決めるといいでしょう。
まずは電話で里帰り出産を取り扱っているかどうかと、何週までに転院する必要があるかを聞きます。
そのまま電話で予約を取ることができる病院もありますが、実際に検診を受けてからでないと予約を取ることができないこともあるので、その場合は病院の指示に従ってください。
3.一度役所に行ってみる
役所に行くと、申請の手順や必要なものを詳しく教えてもらうことができます。必要な書類も予め貰っておくと申請がスムーズになりますよ。
自治体によって手続きに必要な書類等が異なることもあるため、里帰り出産の時の申請の流れをしっかり確認しておきましょう。
とくに、里帰り先に出生届を提出予定の場合、その受理にどれだけかかるのかを聞いておいたほうがいいですね。
また、里帰り先の病院が現住所地の自治体と異なる場合、妊婦健診で母子手帳についている助成券を利用できません。その際の返金の手続き期限などについても詳しく聞いておきましょう。
4.ママの会社に提出する書類をもらう
ママが産休などでまだ会社に在籍している場合は、出産祝い金などの仕事先への提出書類の中に病院の先生に記入してもらうことが必要なものもあるようです。
産後提出しなければならない書類があれば予め受け取って確認しておくといいですよ。
5.パパの会社の健康保険に加入するために必要な書類も確認
赤ちゃんが産まれたら、パパの健康保険に入るという方が多いと思います。
出産後の1ヶ月検診で健康保険証が必要になるため、出産後直ぐに健康保険の申請をする必要がありますよ。
会社によっては出生届のコピーが必要な場合や「出生届受理証明書」というものが必要な場合も。
出生届受理証明書は、出生届を提出した際にその場で発行してもらうことができます。
6.出生証明書付きの出生届をパパに郵送する
出産後はお母さんなどに頼んですぐに出生届を郵送してもらいましょう。
7.パパの会社で健康保険証の申請
健康保険の申請は、パパが出勤の日でもできますよね。出生届のコピーでも申請できることもあるので、出生届が届いたら直ぐに申請してしまいましょう。
8.出生届を提出
パパが提出する場合は、先ほど紹介した持ち物を持参し役所へ行きましょう。
9.児童手当の申請
【期日】
・子供が生まれた日の翌日から15日
【届出先】
・現住所地の役所
【必要なもの】
・児童手当認定請求書(役所にあります)
・身分証(免許証など)
・申請者(パパ)の健康保険証のコピー
・申請者(パパ)の通帳またはキャッシュカードのコピー
・印鑑
・パパとママのマイナンバー
申請者をパパとしましたが、原則的に世帯の中で一番所得が多い人です。
先程出生届の項目でもご紹介しましたが、児童手当は、現住所のある役所が出生届を受理したあとでなければ申請できません。
ここまでの申請をいかにスムーズにするかが特に重要!
マイナンバーが分からない場合は、マイナンバー入りの住民票を取得すれば確認できますよ。
10.乳幼児医療費助成の申請
【場所】
・現住所地の役所
【必要なもの】
・申請者(パパ)と子供の健康保険証
・印鑑
・申請者(パパ)のマイナンバー
最近引っ越しをしたなどの理由で、申請者の源泉徴収票か確定申告書が必要な場合があるようです。詳しくは役所へ問い合わせてみてください。
11.保険証をママに郵送
1か月検診を里帰り先で受ける場合は、それに間に合うようママに子供の保険証を郵送しましょう。
乳幼児医療費助成の申請で子供の保険証が必要なので、こちらの申請が完了したのを確認してから郵送してくださいね。
12.妊婦検診の助成金の申請
【場所】
・現住所地の役所
【持ち物】
・母子手帳
・未使用の助成券(母子手帳についている場合は切り離さずに)
・受診した際の領収書
・受信項目の明細書
・印鑑
・通帳
里帰り先の病院と、現住所地の自治体が異なる場合、妊婦検診の助成金のチケットを利用することができません。
ですが、里帰り先の病院で妊婦検診の費用を全額負担したとしても、その領収書と余ったチケットがあればその一部が返金されることが多いようです。
期限は自治体によって異なりますが、1年ほど待ってくれるところもあるようです。郵送での手続きができる場合もあるようなので、急いで申請したい場合は問い合わせてみましょう。
里帰り出産での出生届はパパとしての最初の仕事
ママが必死に赤ちゃんを産んでから出生届を郵送し、パパが出生届を提出して子供名前が住民票に記載される。なんだかパパとママとの連携を試されているみたいですね。
ママも出産後の申請に手違いがないよう、パパからの連絡をもらって一緒に確認していきましょう。里帰り出産での出生届等の手続きは大変ですが、離れていても2人の絆があれば大丈夫!
この記事を参考に、二人で計画をしっかり立ててくださいね♪
(Photo by:写真AC)