陣痛を測ってみると、5分間隔っぽい…。
でもまだ我慢できる痛みなんだけど、これって産婦人科に連絡した方がいいの?
赤ちゃんに会えるまであと何時間くらい?
出産が近づいてくると、そわそわしますよね。
陣痛が5分間隔の場合は、まず速やかに産婦人科に連絡してください!
痛みのレベルは関係ありません。
お産が進んで、墜落分娩になる可能性もあります。
実際に筆者の陣痛は「お腹の張り」のみだったので「我慢できる痛み」どころか「痛み」すらありませんでした。
陣痛が5分間隔の頃は陣痛の強さにかかわらず、お産の中盤になります。
ここから出産に向けてどんどん間隔が短くなり痛みも増すので、我慢できる痛みのうちにしておきたい最低限の3つことをまとめました。
お産はもう始まっています、
始まれば後は無事うまれてくることだけを考えて、できるだけリラックスして挑みましょうね!
この記事の目次
- 陣痛が5分間隔だけど我慢できる!→まずは産婦人科に連絡を
- 陣痛5分だと出産はどれくらい進んでいるの?お産の流れ
- 陣痛はどんどん間隔が短くなる!痛みが弱いうちに最低限しておきたい3つのこと
- 陣痛が5分間隔でも我慢できるの?5分間隔でも痛みのなかったママの体験談
- 我慢できる陣痛…「微弱陣痛」の場合は病院の判断で陣痛促進剤を使用する
- お産はママのリラックスが大事&最優先は母子ともに無事の出産
陣痛が5分間隔だけど我慢できる!→まずは産婦人科に連絡を
陣痛が5分間隔の場合で出産予定の産婦人科や助産院に入院している状態ではないときは、早朝や深夜など時間にかかわらず、すみやかに連絡しましょう。
痛みがない、我慢ができる、といった状態でもそのまま短時間でお産が進んでしまう可能性があるからです。
後の体験談で紹介しますが、筆者はお腹の張り程度の陣痛で、子宮口が全開まで開きました。
実母の「念のため産婦人科に行きなさい」の助言がなければ、自宅で分娩をしていたかもしれません。
つまり、我慢できる痛みだから、と放っておくと自宅分娩や墜落分娩となるケースも十分考えられるということです。
適切な処置が出来なくなりますので、痛みの有無やレベルに関わらず、まずは産婦人科に連絡をしてください。
入院している・陣痛室にいる場合
すでに入院、陣痛室にて待機しているなど、出産予定施設にいる場合は、出来るだけリラックスを心がけてください。
・自分のペースでゆったり深呼吸する
・痛みのない時はシムスの体勢など楽な姿勢でゆったりしておく
・お腹や背中をマッサージして緊張をほぐす(パパにさすってもらうなどもOK)
産婦人科に連絡後の返事待ちの際や、産婦人科への移動中も上記3つを心がけて、リラックスするように意識してくださいね。
陣痛5分だと出産はどれくらい進んでいるの?お産の流れ
陣痛が5分間隔の頃はお産で言えば「開口期」にあたります。
お産は3つの段階があります。
子宮口が開く ①開口期(第一期)
いきんで出産 ②娩出期(第二期)
胎盤を出す ③後産期(第三期)
です。
開口期は子宮口が徐々に開き始め、子宮口が全開(10cm)になるまでの時期です。
少しずつ開き始めるとともに陣痛の間隔や強さも増していきます。
陣痛が5分間隔の頃は、開口期の中盤で、陣痛の長さは30~60秒ほど。
開口期にかかる時間は
初産婦は10~12時間
経産婦は4~6時間
と言われています。
参考:「ママパパ学級テキスト 健やか親子21親子健康手帳」(JFPA・2016年・第19冊)
陣痛が5分間隔の頃は、陣痛開始から
初産婦で4~8時間
経産婦で2~3時間
位経過したころと考えることができるでしょう。
しかし、あくまでもこれは参考程度。
実際はもっと長時間かかる人もいますし、初産でも経産婦のように短時間で進む人もいます。
また、中盤の状態がずっと続く、そこから陣痛の間隔が短くならない、陣痛が弱まるという人もいます。
そのため痛みの有無にかかわらず、陣痛が5分間隔の時点で「あとどれくらいかかるのか」というのを算出するのは難しいのです。
たったひとつ言えることは
お産はもう始まっている
ということだけは確かです。
陣痛はどんどん間隔が短くなる!痛みが弱いうちに最低限しておきたい3つのこと
陣痛が5分間隔のまま出産することはできません。
また、いつ陣痛が強まるかもわかりません。
産婦人科での内診の結果、お産が始まっているのであれば、痛みが弱いうちに最低限しておきたい3つのことをお伝えします。
・パパやご家族への連絡
・出来るだけリラックス
・飲み物の準備
陣痛の痛みが強くなりだすと、連絡をするのは難しくなります。
産婦人科で内診後、お産が始まった旨をパパなどのご家族にまだ連絡をしていない場合は、痛みが強くなる前に状況を伝えましょう。
電話でもメールでもOK。
繰り返しになりますが、できるだけリラックスしましょう。
痛みが強くなると慌ててしまい、慌てれば慌てるほど体に力が入り痛みを強く感じてしまいます。
呼吸を整える、深呼吸をするなどしてリラックスをしてください。
出産は体力勝負。
このあとのお産は人によりますが、数時間はかかります。
水分補給をしやすいように、手元に飲み物を用意しておきましょう。
ペットボトルなど開け閉めはできなくなります。
ストロータイプのものを選びましょう。
私は100円ショップで売っている、ペットボトルに取り付けられるタイプのストローフタを使いましたよ。
分娩室にもそのまま持ち込みました。
陣痛が5分間隔でも我慢できるの?5分間隔でも痛みのなかったママの体験談
そもそも
『陣痛が5分間隔で我慢できる痛みなんてあり得るの?』
と思う人もいらっしゃるかもしれません。
陣痛は人それぞれですが、
筆者は痛みがほとんどありませんでした。
ひとり目は陣痛がない状態で子宮口8cm、第2子はお腹の張りのみで子宮口全開までいきました。
◆体験談「痛みはほとんど感じない陣痛で子宮口全開に」
お腹の「きゅ~~」という張りと排便感以外に痛みがなく、 出産日当日は子宮口が少しずつ開く中、普通に夕食を調理していました。
出産3時間ほど前に実母に促され、産婦人科に電話し、指示を仰ぐと
「経産婦さんなので、来てください」
とのこと。
内診台に上がって内診したら、もう全開!!!
内診台に上がっている場合じゃない、すぐ分娩室だ!!! と、いう状況でしたが、本人は痛みがないのでその反応に思わず笑いがこみあげてきてしまうぐらい平然としていました。
陣痛が5分間隔でも我慢できる痛みの場合もありますし、それ以降も我慢できる場合もあります。
我慢できる陣痛…「微弱陣痛」の場合は病院の判断で陣痛促進剤を使用する
筆者は痛みがほとんどないまま子宮口全開になり、そのまま出産した経験がありますが、我慢できる陣痛のままだと出産ができない可能性もあります。
私はNSTでお腹の張りがいい、=いい陣痛がきていたのでそのまま出産しました。
しかし、陣痛の間隔が5分であってもお腹の張りが弱いケースがあります。
お腹の張りが弱いということは、子宮が赤ちゃんを押し出す力が弱いということ。
つまり陣痛が弱いので、赤ちゃんを出産することがなかなかできなくなります。
これを微弱陣痛と言います。
我慢できる痛みの場合、微弱陣痛の可能性もある、ということです
微弱陣痛の場合は陣痛促進剤を使う
微弱陣痛は陣痛の力が弱いため、陣痛の力を強めることで、経膣分娩を進めます。
陣痛を強める際に使用するのが陣痛促進剤です。
◆体験談「陣痛促進剤を使って出産しました」
筆者は先述の通り第1子はお腹の張りすらないまま子宮口が8cmまで開くというミラクル。
そのため、「微弱陣痛」と診断されました。
陣痛をカウントすることなく、入院し、陣痛促進剤を使って4時間半ほどで出産。
促進剤を使いはじめて2時間ほどで痛みが強くなり、変な汗が出てきていたのを覚えています。
ただ、出産してしばらくたった今はその痛みも忘れてしまっています!
出産の痛みは忘れる。これ、本当です。
お産はママのリラックスが大事&最優先は母子ともに無事の出産
陣痛が5分間隔の頃は開口期の中盤にあたり、お産全体としても中盤あたりになります。
そのため、痛みの強さにかかわらず、産婦人科に連絡することが欠かせません。
ゆっくりしていると自宅分娩や墜落分娩になる可能性があります。
特に経産婦の場合は初産婦よりもお産の進みが早いため、5分間隔であれば、できるだけ早く産婦人科に向かいましょう。
状況に応じて、自宅待機や、入院対応、陣痛室待機、分娩室へ移動など過ごし方はさまざまです。
これらの判断は産婦人科での内診があってこそ。
陣痛が5分間隔であっても子宮口が開いていない。
この場合、お産までまだまだ時間がかかる可能性があります。
5分間隔でも全開に近い状態。
ということであればすぐに分娩室、という対応になるかもしれません。
またNSTのお腹の張りの状況でも産めるほどの強い陣痛なのかどうか、というのを判断し、陣痛促進剤の使用についての検討もあるでしょう。
すべて「母子が無事に出産を終えるため」の判断です。
陣痛5分間隔だからあと何時間かかる、痛みはこれくらい、というものはありません。
ただ、確実に言えることは、
お産は始まっている、
ということ。
我慢できる痛みのうちに、お腹の赤ちゃんに
「一緒に頑張ろうね」
と声をかけてあげてみてください。
きっと赤ちゃんにもその声が届いているはず。
リラックスしてお産を進めてくださいね。