保育園留学Ⓡをご存じですか?
保育園留学Ⓡとは、日本国内の地方にある保育園に0歳から5歳までの幼児を預け、その地方の生活や文化を体験しながら、子育てをするという国内留学プログラムのことで、株式会社キッチハイクが運営しています。
※【保育園留学Ⓡ】は、株式会社キッチハイクが商標登録しています。
首都圏をはじめ都市部で未就学児を育てるパパ・ママが注目している大人気のプログラムです。
そして同じく子育て世代が注目しているもののひとつに地方移住があります。
双方ともに「地方の豊かな自然・環境・コミュニティのなかで子育てをする」ことがメリットになっており、都市部の子育て家庭の関心が高まっています。
今回はその保育園留学Ⓡや地方移住で実現する子育てについて、親子ワ―ケーションを実践している筆者がその魅力に迫ります。
この記事の目次
- 保育園留学Ⓡはキャンセル待ち2500組の人気のプログラム
- 4割の子育て世代が「地方移住に関心あり」
- 未就学児が国内で教育留学するメリット
- 移住は不安…そんな場合こそまずは保育園留学Ⓡ
- 親子ワ―ケーションで感じた地方の保育園に通園することの意味
- 地方移住を考える人もそうでない人も保育園留学Ⓡで体験してみて
保育園留学Ⓡはキャンセル待ち2500組の人気のプログラム
東京や大阪などの大都市圏に住む親たちが、地方の豊かな自然や安らぎの中で子育てをしたいという意向から、保育園留学Ⓡを利用しています。
留学期間はおよそ1週間~3週間ほど。
そのため、現在お住いの地域での認可保育園を退園することなく保育園留学Ⓡに参加することが可能(自治体による)です。
現在保育園に通っていない未就学児の方も受け入れ可能ですので、どんな方でも留学体験ができるのが魅力で注目を浴びています。
全国で2500組がキャンセル待ちの人気
富山テレビの報道によると全国でキャンセル待ちが2500名にものぼるとのことで、このプログラムの注目度の高さがうかがえます。
実際に参加された方は、保育園留学Ⓡをプレ移住体験としてとらえており「富山への移住について、冬を体感してみてからだが、子育てしやすい」と感じたとのことでした。
参考「キャンセル待ち2500組…『保育園留学』が首都圏からのワーケーション後押し 預かる側にもメリット2023.3.21(富山テレビ)」(FNNプライムオンライン)
4割の子育て世代が「地方移住に関心あり」
ママびよりWebを運営する株式会社カラダノートで2023年1月下旬に「子育て世代の移住に関するアンケート」を実施しました。(調査期間:2023年1月21日〜1月24日、n=100)
その結果、地方移住に興味関心がある、と答えたママは4割以上にのぼることが分かったのです。
地方移住の理由は「子育て環境」「地域コミュニティ」
地方移住に興味関心を持つ理由としては「子どもの教育・自然の豊かさといった生活環境を考慮し関心を持った(83.3%)」が最も多く挙げられました。
都心部で生活をしていると自然に触れ合う機会が少なく、そのことに危機感を感じているママも多いことがわかります。
次に多かったのは「地域コミュニティが豊かな環境で子育てがしたい(40.5%)」でした。
これも、都市部では孤独な子育て「孤育て」というくらい、母親のワンオペ育児による社会からの孤立が問題になっています。
地方移住は決して子どもの教育のためだけでなく、ママ自身がひとりで思いつめずに伸びやかに子育てができるとして、注目を浴びていることがうかがえますね。
未就学児が国内で教育留学するメリット
何故「自然の豊かさ」が子育てに良い環境なのでしょうか。
またそれなら一時的にとは言わず地方移住を進めてしまえばよいわけです。
しかし、地方移住は生活圏ががらりと変わるため、不安を感じる人も多くいます。
そのため、未就学児の地方への教育留学については
①自然豊かな環境で子育てができる
②第二の故郷ができる
③地方移住のハードルが下がる
といった3つのメリットがあるのです。
①自然豊かな環境で子育てができる
自然豊かな環境での子育ては、子どもたちにとって身体的、精神的に大変良い影響を与えます。
自然を感じながら遊ぶことで、豊かな感性や創造性を育むことができるからです。
また、自然の中での体験は、豊かな社会性を育む上でも非常に重要です。
文部科学省の調査で、自然体験の多い子どもの方が道徳心が高い傾向にあり、自然に触れる体験をしたあとに勉強に対してやる気が出る子どもが多いことがわかっています。
とりわけ、低年齢の方がその傾向が強く、小さなうちから自然と触れ合うことが大切です。
参考:「 体験活動事例集-体験のススメ-[平成17、18年度 豊かな体験活動推進事業より] > 1.1.体験活動の教育的意義」(文部科学省)
②第二の故郷ができる
教育留学をすることで、地方で新たな出会いが生まれ、新しい環境に慣れることができます。
「移住」になると地方に根を張ることになりますが、一時的に滞在するのであれば、地元の人々との交流を通して、新しい関係性をつくりだすのです。
「この人にまた会いたい」だったり「こういう体験をもう一度したい」とだったりと自然と「帰りたくなる」気持ちが湧き、「第二の故郷」としての場所が生まれます。
③地方移住のハードルが下がる
未就学児の間の数週間~数年だけ、と決めておくことで「地方移住」のハードルが下がります。
地方移住に際して、カラダノートの調査では「地域コミュニティに馴染めるか」といった新しい土地での人間関係を不安視する声が48%にものぼり、地域コミュニティを求める一方で、なじめるかどうかの不安も抱えていることがわかっています。
目的が子どもの教育留学であれば、定住する必要はありません。
短期的に地方での生活に慣れることで、将来的に地方への移住を考えることができるようになります。
また、地方の人材不足や少子高齢化が進む中、地方自治体からの支援を受けて子育てをすることができることも、地方移住を考える上で大きなメリットです。
国内留学を通じて、地方の魅力を知り、地方に住むことに前向きになることができますよ。
移住は不安…そんな場合こそまずは保育園留学Ⓡ
上記でも触れましたが、移住を考えているがなかなかその一歩が踏み出せない、移住先が自分たちの家族と会う地域かわからない、自分たちが地方で生活していけるのか…。
そんな不安はあって当然です。
そんな時こそ「保育園留学Ⓡ」を活用してみることをおすすめします。
(もしくはご自身で手配して親子ワ―ケーションや国内の教育留学もいいですね。)
短期的に地方の保育園に預けることで、移住不安を解消することができます。
不安とは、何が起こるかわからないから感じるので、一度体験をすることで、移住に対してどうするかを決めることができるので不安が払しょくできるのです。
保育園留学Ⓡを経てゴールを決める
移住体験ともいえる保育園留学Ⓡ。
この体験を経て、ご自身や配偶者、ご家族のゴールを決めます。
ゴールは大きく分けると以下の3つです。
①短期的に保育園留学Ⓡを活用する
②保育園の期間のみ移住する
③そのまま地方に移住し、定住する
①の場合は、移住をせずに生活を続けること、②の場合はお子さんの成長に応じて住む地域を変更する、③地方移住をする、といった考え方になります。
大切なことは「ゴールは通過点」
ゴールを決めてしまうと、そこから動けない、と思う人がいらっしゃるかもしれません。
ゴールはあくまでも通過点です。
①を選んでも後から移住してもいいですし。②の場合でもその暮らしが気に入ったのなら定住すればいいのです。
③と決めて移住しても、別の地域に住む両親の介護問題や、子どもの成長による変化など、様々な事情で住まいを移す選択をすることだってあります。
不安が大きい人は「ゴールは通過点」と思うだけでも、心が軽くなり挑戦しやすくなりますよ。
一度きりの人生ですので、ぜひご自身が「楽しい」と思う気持ちに正直に選択してみてください。
親子ワ―ケーションで感じた地方の保育園に通園することの意味
筆者は旅育を実践しているママです。
子連れで旅先で仕事をするべく、親子ワ―ケーションをとりいれています。
夫がいる時は、夫に育児を頼みますが、母子3人でワ―ケーションに行くときは旅行先の保育園に預けています。
つまり、自分で一時預かり先を探して様々な地域への保育園への留学は可能!
保育園留学Ⓡを利用せずとも、自分で気になる地域を探し、滞在することができます。
旅先で短期間のみ現地の保育園に我が子を通わせる中でいくつか気づきがありました。
①社交性が養われる
②通園もワクワクになる
③新しい刺激で仕事がはかどる
④旅先での親子分離でそれぞれ新しい発見をする
一時的な体験だからこそ日常と非日常がいい塩梅になるな、と実感しています。
つまり、住まいを変えずとも、子どもに自然体験をしてもらうことは可能です。
そして定期的に訪れている地方は自分たちの老後の移住先や、子どもの将来の移住先になることもあります。
今、地方移住するしないにかかわらず、自分自身や、我が子の移住先になる将来も見据えて、地方と関わっておくことは人生を豊かにする手段のひとつだと筆者は感じています。
地方移住を考える人もそうでない人も保育園留学Ⓡで体験してみて
保育園留学Ⓡはその地方の生活や文化を体験しながら、子育てをするという国内留学プログラムのこと。
自然豊かな環境で子育て体験ができるとして、キャンセル待ちが2500組にものぼるくらいの人気がある
プログラムです。
そのため、地方移住のきっかけにする人も少なくありません。
何故なら、保育園留学Ⓡも地方移住も求めるものが「地方の豊かな自然・環境・コミュニティのなかで子育てをする」ことだからです。
だからと言って必ずしも保育園留学Ⓡの参加を地方移住のプレ体験と感じる必要はありません。
筆者のように旅行先の保育園で預かってもらったり、旅先で出会った人たちと交流をしたりすることで、得られるものがあるからです。
子どもはもちろんですが、人生100年時代の私たちにとって、ママも無限の可能性を秘めているのではないでしょうか。
「地方の豊かな自然・環境・コミュニティのなかで子育てをしたい」と感じたら、ぜひ一度保育園留学Ⓡを体験してみてくださいね。