離乳食初期(生後5~6ヵ月)は、食べられるものも限られるので何かと難しい時期。
そんな数少ない食べ物の中から、貴重なたんぱく質源になるのは「豆腐」です。
脂質の少ない豆腐は赤ちゃんの未発達の胃腸にもやさしく、下ごしらえも調理方法も簡単。
時間がないときでもささっと一品作れる上に大人も子どもも食べやすく季節を問わずに手に入れることのできる便利な食材です。
今回はそんな離乳食の初期におすすめしたい豆腐レシピを10品ご紹介します。
この記事の目次
- おすすめの理由①豆腐は離乳食初期から取り入れてOK!
- おすすめの理由②「豆腐」はミネラルが豊富で栄養バランスがいい
- おすすめの理由③「豆腐」下ごしらえが簡単!
- 離乳食初期におすすめ!基本の豆腐レシピ10選
- 離乳食初期の「豆腐」で気をつけておきたい3つのこと
- 離乳食に使う豆腐の冷凍保存はNG!使い切り・親子で使い分けを
- おいしい豆腐の選び方
- 調理しやすく食べやすい豆腐は離乳食初期におすすめの食材!
おすすめの理由①豆腐は離乳食初期から取り入れてOK!
「豆腐」は、離乳食初期(生後5~6ヵ月)から使える食材。
消化がよく、赤ちゃんの未熟な胃腸にも優しいからです。
食べさせるのは離乳食をスタートして3~4週間目から
ただし、豆腐はたんぱく質のため、いきなり与えるのはNG。
離乳食はアレルギー反応も起こりにくい10倍粥からスタートしましょう。
10倍がゆ、野菜の順に与えていき、離乳食にも慣れてきた3〜4週目ぐらいから豆腐が食べられるようになります。
もちろん、最初はひとさじ与えるところから始めます。
アレルギー反応がなければ、ひとさじずつ増やしていってください。
豆腐には主に「木綿豆腐」と「絹ごし豆腐」「焼き豆腐」の三種類あります。
離乳食の初期の段階では、柔らかく口の中ですりつぶしやすい「絹ごし豆腐」からスタートしましょう。
(参考:書籍「ひよこクラブ 育児 新百科」)
どんな形状が理想なの?「豆腐もペースト状」
他の食材と同じく、とろとろのペースト状が理想の状態です。
豆腐ごとに水分量が異なるので、様子を見て水加減を決めてくださいね。
食事量の目安
離乳食初期:1さじ~少しずつ増やす
離乳食中期:30~40g
離乳食後期:30~45g
離乳食完了期:50~55g
ただし、この量は豆腐のみを与えた場合です。
魚などを併用する場合は、必要に応じて量を減らしましょう。
例:魚と豆腐=魚5g、豆腐15g
おすすめの理由②「豆腐」はミネラルが豊富で栄養バランスがいい
絹ごし豆腐の味は非常にシンプルですが、実は離乳食初期の赤ちゃんにとって大切な栄養がバランスよく配合されています!
※絹ごし豆腐200gに対する栄養素
豆腐はたんぱく質だけでなく、カルシウムや鉄分も一緒に摂取できる優れた食材!
離乳食初期(生後5~6ヵ月)は特に食べられる量が少ないので、豆腐のような栄養豊富な食材はありがたいですよね。
いろいろな栄養素の中でも、鉄分を含む食材は離乳食初期ではあまり見かけません。
豆腐から積極的に摂取したいものです。
(画像出典:タカノフーズ株式会社)
おすすめの理由③「豆腐」下ごしらえが簡単!
豆腐は離乳食初期でも下ごしらえが簡単です。
①火を通す
②うらごす
この2ステップだけで完成。
火の通りもよく、野菜や果物と違って軽い力でうらごし出来きます。
そんな簡単なお豆腐。
さらに手間を省くコツを紹介します!
1.電子レンジでOK!
「今日は手軽に済ませたい」という日もあるはず。
子どもの目が離せないときもあるでしょう。
そんなときは、火を通すのに電子レンジを使うのがおすすめです!
耐熱皿に豆腐と、豆腐にかぶるくらいの水を入れ、ふんわりとラップをかけて加熱すればOK。
10gで20秒(500Wの場合)を目安にしましょう。
加熱しすぎると爆発することもあるため、様子を見ながら調整してくださいね。
2.ポリ袋で裏ごし器いらず!
すり鉢や裏ごし器を使うのが面倒なときは、加熱した豆腐をポリ袋(キッチンパック)に入れてもみつぶせばOK♪
ポリ袋の端を切り、ホイップクリームの要領で絞り出せば、手を汚さずに豆腐を出すことができます。
ただし、食品用のポリ袋を使用するようにしましょう。
スーパーのレジ袋を再利用するのはもちろんNG!
離乳食初期におすすめ!基本の豆腐レシピ10選
次に、離乳食初期におすすめしたい豆腐レシピを管理栄養士である筆者が厳選して10品ご紹介します!
豆腐単体のものから、離乳食初期に食べられる野菜と組み合わせた基本的なレシピをご紹介。
いろんな味を食べさせてあげることが大切なので、ぜひ試してみて下さいね。
※レシピの作り方については、管理栄養士(筆者)が監修のもと一部アレンジしているものもあります。
1.豆腐ペースト
離乳食初期(生後5~6ヵ月)に豆腐を初めて取り入れるときは、豆腐のみで作る「豆腐ペースト」がおすすめです。
作り方はとっても簡単。豆腐を茹でて取り出し、裏ごしして湯を少し入れてのばせば完成!
アレルギーチェックもしっかりできるので、離乳食初期の豆腐のファーストステップとしては最適のレシピです。
冷凍保存をしている方もいますが、やっぱり冷凍すると味が落ちてしまうことも。
余った豆腐は大人の料理に使うなどして、赤ちゃんにはいつも新しい豆腐を使って作りましょう。
2.にんじんと豆腐のトロトロ煮
豆腐ペーストが食べられるようになったら、少しずつ味に変化をつけていきましょう!
そこでおすすめなのがほんのり甘味が感じられる、にんじん。
にんじんも離乳食初期(生後5~6ヵ月)からOKの食材なので、組み合わせやすいのではないでしょうか。
離乳食初期はとろみがあると赤ちゃんが食べやすくなりますが、熱が冷めにくくなるため、しっかり冷ましてから離乳食をあげるようにしましょう。
3.大根と豆腐のトロトロ煮
大根は離乳食初期(生後5~6ヵ月)に食べられる食材のひとつであるものの、苦みのせいか中々食べてくれないという赤ちゃんもいます。
しかし、豆腐と混ぜ合わせることで大根の苦味が薄まり、赤ちゃんも食べやすくなりますよ!
苦味を感じてしまうと苦手意識を持つこともあるので、最初は大根の量は少なめで作るのがおすすめです。
4.豆腐とカブのとろとろ煮
冬に旬を迎えるかぶも、離乳食初期(生後5~6ヵ月)から食べられる野菜のひとつ。
本来かぶは葉っぱまで食べられますが、離乳食初期では「根」の部分しか使いません。
かぶにはカリウム、葉酸、食物繊維などが含まれているので、ぜひ旬の時期は積極的に取り入れてみてください。
なお、レシピでは刻み海苔を使用していますが、消化吸収が悪いので離乳食中期(生後7~8ヵ月)から取り入れることをおすすめします。
だしについては、離乳食初期(5~6ヶ月)までは昆布のみの使用をおすすめします。
5.ほうれん草の豆腐ペースト
鉄分を摂取できるほうれん草も、離乳食初期(生後5~6ヵ月)に欠かせない食材。
なかなかたくさん量を食べられない赤ちゃんのために、豆腐のペーストにほうれん草を混ぜて食べさせてあげましょう!
子どもはなぜか緑の食べ物を嫌がることがありますよね。
苦手意識を減らすためにも離乳食初期の段階から、緑の野菜を積極的に与えてあげてください。
すると、離乳食中期・後期と進んでもしっかり食べてくれることが多いようです。
6.キャベツの豆腐ペースト
少し繊維が気になるキャベツも、豆腐と混ぜれば口あたりがよくなり、食べやすくなるのです!
キャベツには胃の調子を整えるビタミンUや、抵抗力をアップするビタミンC、骨の形成を助けるビタミンKなどが含まれています。
離乳食初期(生後5~6ヵ月)から積極的に取り入れたい食材のひとつなので、ぜひこのレシピにチャレンジしてみてくださいね。
7.かぼちゃ豆腐
甘くて食感のよいかぼちゃは、赤ちゃんが大好きな野菜のひとつ。
本能的に甘味は受け入れやすいので、かぼちゃ入りの離乳食であればよく食べてくれるということも多いのではないでしょうか。
少しクセがある豆腐が苦手という赤ちゃんもいますが、かぼちゃと合わせれば苦手意識を克服できるかも!
レシピではだしを使用していますが、かぼちゃ自体が甘くて食べやすいので、なくても十分おいしくいただけますよ♪
8.バナナ豆腐
皮がむきやすく柔らかいバナナは、離乳食初期(生後5~6ヵ月)に最適です。
そんなバナナは、豆腐と混ぜてもおいしくいただけますよ!
強い甘みが豆腐のクセをカバーしてくれるので、食べやすさがアップするのもポイント。
豆腐とバナナを混ぜればOKなので、時間がないときのメニューとしてもおすすめです。
なお、離乳食初期はバナナは主食扱いになるので、ここに野菜を加えれば一品でバランスがいいメニューになります。
9.豆腐入りのお粥
離乳食初期(生後5~6ヵ月)は、食べられる食材が少ないのでお粥ばかりになっていまいがち。
お粥に飽きてきたら、豆腐を使ってアレンジしてみて!
豆腐とごはんが絶妙にマッチして、赤ちゃんも大喜び。
ふわふわな食感も人気の秘密です。
お鍋で煮立たせても電子レンジで温めてもOK。
炭水化物とたんぱく質を同時に摂取できて、とても簡単なこのレシピはぜひレパートリーにいれてくださいね。
10.豆腐とにんじんのポタージュ
こちらのレシピはいろいろな食材に慣れてきた、離乳食初期(生後5~6ヵ月)の後半以降に試してください。
にんじん、ブロッコリー、玉ねぎと豆腐を合わせた、野菜たっぷりのポタージュです。
豆腐のおかげでふわふわに仕上がり、食べやすさも◎。
たんぱく質と野菜を同時に摂れるのもうれしいですね。
離乳食初期の「豆腐」で気をつけておきたい3つのこと
離乳食初期(生後5~6ヵ月)の赤ちゃんの内臓は、まだまだ未熟です。
そのため、豆腐に限らず注意すべきことが大きく3つあります。
1.殺菌をするために「必ず火を通す」
大人の場合、豆腐はそのまま食べられますが、離乳食初期の赤ちゃんに与える場合は、必ず殺菌をする必要があります。
豆腐を固める際に加熱をすることはないので、細菌が紛れ込む可能性があるからです。
大人が食べても平気な菌数でも、抵抗力が弱い赤ちゃんが食べると最悪の場合、食あたりになることもあるのです。
離乳食に取り入れる時は、お湯で茹でるか電子レンジで加熱してから使いましょう。
2.加熱しやすい分、しっかり冷ましてからあげる
豆腐を加熱すると、意外と温度が下がりにくいので、できたてを食べさせるとやけどをする可能性があります。
しっかり冷ましてから食べさせてあげましょう。
3.豆腐を初めて食べさせる時は他の食材と混ぜない
離乳食初期(生後5~6ヵ月)は、アレルギー反応を確認する大切な時期でもあります。
最初から豆腐や他の食材と混ぜて作ってしまうと、アレルギーの原因がわからなくなってしまうため、離乳食を開始してからしばらくは、豆腐単体で食べさせるようにしましょう。
一口目に何も反応がでなくても、繰り返し豆腐を口に運んでいるうちに、ほっぺたが赤くなったりするなどのアレルギー症状が出ることもあります。
そのため豆腐に限らず初めての食材は、かかりつけの小児科で受診できる日中にトライするのがベスト!
豆腐は特定原材料7品目に含まれる「大豆」が原料。
製造過程の段階でたんぱく質が変性するとも言われていますが、最初に与える際は注意したいですね。
離乳食に使う豆腐の冷凍保存はNG!使い切り・親子で使い分けを
離乳食初期に使う食材は、ほんのわずか。
そのため、食材を冷凍保存したり、どうしても使い切れず捨ててしまった...という経験はママなら多いはず。
しかし、冷凍保存をした豆腐を離乳食初期に与えるのはNGです。
冷凍保存した豆腐は使えない
離乳食を作り始めると冷凍保存もよく活用しますが、豆腐の冷凍は基本的にできません。
その理由は、豆腐のほとんどは水分でできているため、冷凍すると氷の粒となってしまうからです。
その状態のものを解凍すると、水分が抜けて固くモソモソとした高野豆腐のようなものになってしまいます。
大人の食事作りでは、わざと凍り豆腐を作ることもありますが、離乳食初期(生後5~6ヵ月)には不向き。
誤って冷凍してしまった場合は、大人の食事に使ってくださいね。
離乳食で使うなら基本は「使い切り」
離乳食初期の場合、使う豆腐の量はごくわずかとなりもったいないですよね。
しかし一度空気に触れてしまうと、しっかり保存していても豆腐は少しずつ傷んでしまいます。
正しい方法で保存していれば大人は食べても平気ですが、離乳食に使うのは気が引けるかもしれません。
そのため小分けして販売している豆腐を購入するのがおすすめです。
80gずつに小分けされているものが使い勝手がいいですよ♪
また、一度フタを開けたら大人の料理に活用し、すべて使い切ってしまいましょう。
安心・安全な生協の豆腐がおすすめ!
こちらの豆腐は、国産大豆を100%使用した安心な豆腐です。
大豆風味も豊かで口当たりもやさしい人気商品。
特に、小分けで使いきり2個パックになっているので離乳食にも使いやすいですよね。
豆乳とニガリ(塩化マグネシウム)しか使っていないという点も安心できます♪
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おいしい豆腐の選び方
豆腐には製造過程において、一般的に「凝固剤」と「消泡剤」の2種類の添加物が使用されます。
いずれも食品衛生法で指定されていますが、なぜ添加物が必要なのでしょうか。
次で詳しく説明します。
豆腐の製造過程に必要な「凝固剤」と「消泡剤」
「凝固剤」は豆乳から豆腐にするための「固める」添加物で、豆腐製造には不可欠なもの。
そのひとつが、ニガリ(塩化マグネシウム)として有名です。
ほかにも硫酸カルシウムや塩化カルシウムなどが使用されることがありますが、離乳食ではニガリを使用しているものが安心。
成分表をチェックしてみてくださいね。
「消泡剤」はその名のとおり、泡を消すために使います。
砕いた大豆を加熱すると泡が生じるのですが、泡があると食感のよいきれいな豆腐に仕上がりません。
また、泡が多くなる=空気に触れる面積が増えるということなので、日持ちも悪くなります。
そのため、消泡剤が使われるのです。
消泡剤はできあがった豆腐の中には成分が残らないと言われていますが、添加物なので気になる人は消泡剤不使用の豆腐を選ぶとよいでしょう。
離乳食で使う豆腐は「国産大豆100%使用」を選びたい
豆腐を購入する際は、パッケージに注目してみましょう。
「国産大豆使用」や「国産大豆100%使用」などと書かれているものがあります。
離乳食で使う豆腐は、「国産大豆100%使用」の豆腐がおすすめ。
なぜなら前者の「国産大豆使用」では外国産も混じっていることがあるからです。
外国産の大豆は
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・収穫後から日本へ届くまでに、防カビ剤や防腐剤をかけられている可能性がある
-
・日本では禁止されている「遺伝子組み換え」大豆の可能性がある
このような心配があるため、国産大豆100%のものが安心です。
離乳食で使う豆腐は、パッケージをチェックして選びましょう。
調理しやすく食べやすい豆腐は離乳食初期におすすめの食材!
離乳食が始まったばかりの時期は、「どんなものなら食べられるのか・食べてくれるのか」をママたちはみんな模索しながら離乳食を作っています。
身体にやさしくて食べやすいのはもちろん、ママが調理がしやすいといった点も大切ですよね。
豆腐は柔らかく赤ちゃんが食べやすい食材。
さらに、皮をむいたり頑張って裏ごししたりする必要がないので、ママにもうれしい食材です♪
長期保存ができないのがネックですが、味噌汁に入れたりサラダに乗せたりと、大人のレシピでも活用できるので、ぜひ毎日の離乳食作りに取り入れてくださいね。
(Photo by:写真AC)
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