
夏の暑さ対策というと、日中の外出や車の中を思い浮かべる方が多いかもしれません。でも、意外と見落とされやすいのが「夜」です。
眠っているあいだは、暑さにや喉の渇き気付きにくい状況です。赤ちゃんの場合はなおさら…
この記事では、体温調整が発達途中にある0〜1歳のお子さんと過ごす夏について、寝室の環境・夜間の熱中症対策・ママ自身の体調・停電したときの備え、月齢に合わせた備蓄の見直し、夏の節電、そして「わが家の夏対策チェックリスト」までの7つをまとめました。
この記事の目次
- 1. 赤ちゃんの寝室、夏の室温と湿度の目安【早見表】
- 2. 熱中症は、夜にも起こります
- 3. ママの体も、夏はいつも通りじゃありません
- 4. 夏の停電にそなえる|0〜1歳のための備え
- 6. やっていい節電/やめたほうがいい節電
- 7. わが家の夏対策チェック
- おわりに
1. 赤ちゃんの寝室、夏の室温と湿度の目安【早見表】
まずは数字の目安から。赤ちゃんが過ごす部屋では、下記が目安とされています。

大事なのは「どこで測るか」
暖かい空気は上にたまります。またエアコンからの位置によっても温度は違ってきます。そのため同じ部屋でも、大人、赤ちゃんそれぞれが過ごす高さ・場所によって、温度が変わります。
温湿度計を赤ちゃんが過ごす高さ(床から30〜50cmあたり)に置いてみてください。大人が感じる温度と異なる場合があります。
「冷房28℃」は、設定温度のことではありません

「28℃」という数字を覚えている方は多いと思いますが、これは「室温」の目安であって、エアコンの設定温度のことではありません。
設定を28℃にしても、部屋の広さ、日当たり、建物の断熱性能、その部屋にいる人数によって、実際の室温がその通りになるとは限らないのです。設定温度ではなく、温湿度計の数字を見ながら温度を調整してみてください。
湿度もあわせてチェック
湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体に熱がこもりやすくなります。室温は下がっているのに寝苦しいというときは、湿度が高いままになっていることがあります。
温度が下がりすぎるのが気になる場合は、除湿(ドライ)運転も選択肢になります。
2. 熱中症は、夜にも起こります

熱中症は、日中の炎天下だけで起こるものではありません。むしろ注意が必要なのは、眠っている間です。理由は大きく4つあります。
1. 日中に熱を蓄えた住宅は、夜になってもすぐには冷めません。日が落ちても室温が下がりきらないことがあります
2. 寝ているあいだにも汗をかきます。人は一晩でコップ1杯ほどの汗をかくといわれ、暑い夜はさらに増えます
3. 寝ているあいだは「暑い」「喉が渇いた」に自分で気づきにくい状況です
4. 赤ちゃんは体温調節のしくみがまだ発達の途中で、体にこもった熱を逃がすのが大人より苦手です。それでいて、言葉で伝えることもできません
だからこそ、夜は環境のほうをあらかじめ整えておく必要があります。
今夜からできる3つのこと
1. 温湿度計を「赤ちゃんの高さ」に置く
2. 寝る30分前から寝室を冷やしておく
3.背中やお腹に手を入れて確かめる
→汗ばんでいれば「暑い」というサインです。
手足は熱を逃がす場所なので、触って冷たく感じても、それだけで「寒い」とは判断できません!
風の当て方と、寝具まわり
・エアコンや扇風機の風は赤ちゃんに直接当てない。天井や壁に向けて、部屋の空気を回すように使う。
・肌着やシーツは、汗を吸って乾きやすい素材に。着せすぎ・掛けすぎは熱がこもる原因になります。
・スリーパーを使う場合も、生地の厚みを季節ごとに見直してみてください。
いつもと様子が違うと感じたら
機嫌が悪い状態が続く、母乳やミルクの飲みが落ちている、おしっこの回数がいつもより少ない、体が熱い…こうした変化に気づいたときは、早めに小児科で相談してください。
夜間や休日で受診を迷うときは、こども医療でんわ相談(#8000)を利用してみてください。
3. ママの体も、夏はいつも通りじゃありません

産後・授乳期は、ホルモンのバランスが妊娠前とは違う状態が続くといわれています。その影響で、急にほてる、汗が止まらない、夜中に寝汗で目が覚める。そうした感覚を持つ方は少なくありません。
そこに夜間の授乳が重なると、まとまった睡眠が取りづらくなり、体温調節にかかわる自律神経も乱れやすくなるといわれています。
できることは、意外と小さなこと
・お子さんに合わせた室温は、自分には寒く感じることもあります。寝間着や掛けもので調整を。
・汗を吸って乾きやすい素材の寝間着に変えるだけでも、夜中の不快感は変わります。
・授乳中は、いつもより水分が必要です。お子さんの分だけでなく、ご自身の分も寝室に用意しましょう。
・つらさが長く続くようであれば、産婦人科や内科でご相談ください。「産後はそういうもの」と我慢しなくて大丈夫です。
4. 夏の停電にそなえる|0〜1歳のための備え
夏の停電は、そのまま熱中症のリスクにつながります。エアコンが止まった室内は、思っているより早く温度が上がります。
台風、雷雨、地震…停電はいつでも起こる可能性がありますが、夏は「涼をとる手段がなくなること」そのものがリスクになります。この機会に、防災グッズや備えを見直しませんか?
涼をとる手段
・保冷剤、凍らせたペットボトル(タオルで包んで使います。赤ちゃんは冷やしすぎに注意)
・電池式・充電式の扇風機、うちわ
・モバイルバッテリー
・遮光カーテンを閉めて、日差しそのものを遮る
・冷凍庫はなるべく開けない
・自治体のクーリングシェルター(暑さをしのげる公共施設)の場所をあらかじめ調べておく
赤ちゃんのための備えの例
・液体ミルク
・水
・使い捨て哺乳瓶や紙コップ
・おむつ
・おしりふき
・抱っこ紐(道路の状況によってはベビーカーが使えません)
5. 月齢による備蓄の見直しをしましょう
おむつのサイズも、離乳食も、すぐに変わっていきます。去年用意した防災グッズ、今のお子さまには使えない状態になっていないでしょうか。
ローリングストックという考え方
普段使うものを少し多めに買い、使った分だけ足していく。それだけで、備蓄は自然と最新の状態に保たれます。「防災用に別枠で買う」のではなく、「日常の在庫を少し厚くする」に切り替えるイメージです。
見直すタイミングを先に決めておくと、さらに確実になります。
・月に一度、決まった日に中身を確認する
・おむつのサイズが変わったとき
・離乳食が次のステップに進んだとき
・防災の日(9月1日)など、年に数回の区切りに
6. やっていい節電/やめたほうがいい節電
冷房を使う時期は、電気代のことも気になりますよね。なんでも我慢するのではなく、「削っていい電気」と「削ってはいけない電気」を意識してみてください。

節電は「使う時間を削る」より「同じ時間で効率を上げる」ほうへ。命を守るための冷房は、節約の対象から外してください。
7. わが家の夏対策チェック
あなたはいくつ当てはまりますか?

おわりに
ぜひこの記事のURLをコピーして、ご家族やご友人とも生活の見直しをしてみてください。
暑い夏も、皆さまが健康で過ごせますように🌱


