新生児ママのうち2人に1人が育児ストレス感じるくらい、ママって重労働!
さらにその育児ストレスはしばらく続き、未就学児のママのほとんどは育児ストレスを感じ続けています。
今回は新生児を持つママたちの現状から、育児ストレスとなる原因を7つの要素にまとめました。
さらに新生児ママが取り組みやすいおすすめの息抜き方法を5つご紹介。
育児はまだ始まったばかりです。
我が子が誕生した幸せをかみしめつつも、慣れないことが多くイライラすることもあって当然。
「ママ失格なんじゃないかな…」と涙を流す日もあるでしょう。
だからこそ、今のうちから「育児中にできる息抜き方法」を見つけておくことが大切。
ストレスとうまく付き合って乗り越えていけますよ。
この記事の目次
- 50%の新生児ママが育児中のイライラを経験
- 新生児ママが育児疲れを感じる7つの要素
- 新生児ママもひとりの時間は重要!おすすめの息抜き方法5選
- 私が実践していた息抜きの方法
- 育児疲れは当たり前!母性神話に騙されず自分に合う息抜き方法を見つけよう
50%の新生児ママが育児中のイライラを経験
今回、第一子が新生児期のママを対象に「育児をしていて、イライラしてしまうことがありますか?」と尋ねてみました。
■育児をしていて、イライラしてしまうことがありますか?(新生児期のママのみ)
・イライラすることがよくある・・・8%
・イライラすることがたまにある・・・42%
・イライラすることはほとんどない・・・27%
・イライラすることは全くない・・・23%
参考:「ママのリフレッシュ方法に関するアンケート」(ママびより)
新生児の育児にイライラした経験があるママは50%。
新生児の育児に対してストレスを感じることは珍しいことではないということです。
はじめての育児。
はじめての赤ちゃんとの暮らし。
不安や疲れがイライラを招いてしまうのかもしれません。
■育児をしていて、イライラしてしまうことがありますか?(全体)
・イライラすることがよくある・・・28.9%
・イライラすることがたまにある・・・47.8%
・イライラすることはほとんどない・・・16.9%
・イライラすることは全くない・・・6.5%
参考:「ママのリフレッシュ方法に関するアンケート」(ママびより)
育児中のママ(0歳~未就学児)全体でみると、イライラしているのは76.7%と7割以上のママが育児中にイライラをしていることが判明!
つまり、新生児期にはそこまでストレスに感じていなかった人も子どもが成長するにつれ、イライラすることが増えるということです。
出産前や新生児期など、早いうちに原因を知り、ストレス対策方法を持っておくことで必要以上にイライラすることを防ぐことができますよ。
新生児ママが育児疲れを感じる7つの要素
新生児を育てていて、どんな時に育児疲れを感じ、イライラしてしまうのか。
そのタイミングについて具体例もママたちにヒアリング。
大きく分けてイライラの原因は7つあることがわかりました。
1.赤ちゃんが全然泣き止んでくれないとき
<新生児ママの声>
なかなか泣きやまない時
せっかく泣き止んだのに、また泣いてしまった時
原因もわからず泣き止まない時
赤ちゃんが泣き止まなくて困り果て、最終的にイライラしてしまうという経験をしたことがあるママは多くいます。
赤ちゃんはママの不安などを察知して泣いてしまうことがあります。
私も、「早くしゃべれるようになって、どうして泣いているか教えてほしい」といつも思っていました。
抱っこしても、おむつを替えても、ミルクを上げても必死に泣き続ける赤ちゃん。
我が子なのに気持ちが通じないもどかしさや、近所迷惑になっていないか心配になり、一緒に泣いてしまうママも多いようです。
「赤ちゃんは泣くのが仕事」と割り切って、「泣き止ます」のではなく泣くことに付き合ってあげる気持ちでいると、意外と早く泣き止むかもしれませんね。
2.パパが育児に参加してくれないとき
<新生児ママの声>
旦那が携帯でゲームしていて育児を手伝ってくれない時
夫が思うように動いてくれない時
出産を経験したママと、出産を経験していないパパ。
特に出産の痛みが強かったママの場合だと、飄々とされているだけでもイライラしちゃうなんてことも。
これは自分に起こる変化に対し、同じ「親」となった夫の変化の無さ、「親」への自覚の無さにイライラしてしまうのです。
「何をしていいかわからない」などの理由で、なかなか育児に関わろうとしないパパなどは典型的な「イライラさせるパパ」と言えるでしょう。
最初の内から積極的に育児に関わってもらえるよう、夫婦の話し合いは欠かせませんね。
3.家事が滞ってしまったとき
<新生児ママの声>
やっと家事ができると思った時に泣かれる
家事が思うように進まない。
家事をちゃんとしたいのにできないストレスは計り知れないものです。
赤ちゃんがやっと寝てくれて、家事をしようとそっとそばを離れた瞬間また泣き出してしまうと、家事どころではありませんよね。
溜まっていく洗い物、干しっぱなしの洗濯物、部屋の隅に溜まったホコリ…。
家事が滞ってどうしようもないときは「はじめての育児だから」と割り切って、本当にやらなければならない家事のみこなすよう、ハードルを下げてもいいのかもしれません。
4.赤ちゃんがなかなか寝てくれないとき
<新生児ママの声>
ぐずって寝てくれない時
なかなか寝ないとき
新生児は1日の大半を寝て過ごします。
しかしほんの些細なきっかけで泣き出して、なかなか寝てくれないことはよくあります。
特に、夜中泣き出したときは一苦労。
授乳して寝かしつけたのに、ベットに置いたらまた泣き出してしまうという負のスパイラルに疲れてしまうママは多いですよね。
寝かしつけをしているうちに、徐々に赤ちゃんの睡眠時間が長くなってくるもの。
あまり思いつめずにリラックスして寝かしつけに臨めるといいですね。
5.産後の体調がすぐれないとき
<ママの声>
自分が寝不足だったり、体調わるいとき
自分の体調の悪いとき
産後は産褥期と言って、ママの身体の回復を最優先にする時期。
それほど、産後は身体にダメージがある状態ということです。
ホルモンバランスも急激に変化するため、体や心が変化に追いつかず体調を崩しやすくなります。
変化はストレスですので、身体の中でいまだかつてない大きな変化が起こっているのですからイライラして当然なのです。
そのため、産褥期に無理をしてしまうと産後の肥立ちが悪くなり、体調不良が長引く可能性があります。
6.睡眠不足のとき
<新生児ママの声>
睡眠不足が続いた時
自分が眠たいときや寝起き
睡眠不足でヘロヘロの時に泣きわめく時
赤ちゃんがなかなか寝てくれないことでママが寝不足になると、赤ちゃんだけでなくパパのことや家事、その他のことでイライラしてしまうことも増え、何もかもがうまくいかなくなります。
厚生労働省も
「慢性的な睡眠不足は日中の眠気や意欲低下・記憶力減退など精神機能の低下を引き起こす」
「体内のホルモン分泌や自律神経機能にも大きな影響を及ぼす」
と言っています。
参考:「睡眠と生活習慣病との深い関係 三島 和夫」(e-ヘルスネット・厚生労働省)
7.授乳に関するトラブルを感じるとき
<新生児ママの声>
おっぱいをなかなか吸ってくれないとき
授乳のトラブルは新生児期は起こりやすいもの。
何故なら、母乳をつくるのは初めてのことだからです。
ママの身体だってその変化にすぐ順応できるなんてことはないのです。
そして赤ちゃんも授乳は初めて。
まだまだおっぱいを吸う力も弱く、うまく哺乳することが難しいでしょう。
思うように授乳できない不安から焦りが出てしまうのです。
新生児ママもひとりの時間は重要!おすすめの息抜き方法5選
新生児ママたちに「息抜きのために自分の時間は大切だと思いますか?」と尋ねたところ、なんと!
全員が「そう思う」と回答。
なぜ自分の時間が大切だと感じるのか、その理由を聞いてみました。
<新生児ママの声>
気持ちをリフレッシュさせると優しい気持ちで育児ができる
自分に余裕が出来て育児が楽しく出来る
育児のストレスを外で発散することでまた頑張って育児に取り組めるので。
母親の精神状態が子どもに影響するから。
自分の時間があることで子どもに精神的に余裕をもって接することができるから
新生児期はママと赤ちゃんは片時も離れられません。
赤ちゃんが寝ているとき、家族が赤ちゃんを見てくれているとき、ほんのわずかの時間でも一人になることが大切なようですね。
では、具体的に一人の時間、どんな息抜きしているのでしょうか。
ママたちの声をまとめると下記の5つに分類することができました。
①ゆっくりお茶お飲んで大人と会話
②家の掃除
③甘いものを食べる
④美容やリラクゼーション
⑤ぐっすり寝る
それぞれ、解説していきましょう。
1.ゆっくりお茶を飲む時間をつくって会話する
<新生児ママの声>
主人や友達とお茶をしながら会話してるとき
主人とお茶することが息抜きになってた
新生児期は、身体の回復と育児に追われてゆっくりソファに座る時間すらなかなかありませんよね。
そこで敢えて、しっかりとお茶の時間を設けるのはおすすめの息抜き方法。
あたたかい飲み物は心を癒す効果もあります。
リフレッシュ効果のあるハーブティ(カモミールやレモングラスなど)や疲労回復効果のあるハーブティ(ラベンダーやハイビスカスなど)を用いるのもいいですよ。
*ハーブティーは製品の説明をよく読んでご使用ください。
あたたかい飲み物で、気持ちを落ち着けて、大人と会話してみましょう。
子どもがしゃべらないうちの育児は「会話不足」にストレスを感じることがあります。
はじめての育児に対する不安…思うようにできないことにイライラ…。
そんな悩みを話すことで、不思議と気分がすっきりしますよね。
これは、自分の中でこだわっていた悩みを言葉にすることによって、開放されるためと考えられています。
参考:「派遣労働者のためのこころの健康気づきのヒント集」厚生労働省 中央労働災害防止協会
産後1年は女性にとってストレスが多い時ですので、こまめに話す時間をとりたいですね。
2.家の中をきれいにしてリフレッシュ
<新生児ママの声>
家の中を片付けるとき
家の中がきれいだと心もリフレッシュされますよね。
身の回りが片付くだけでいろいろな物事の効率がよくなると言われています。
「今日はキッチンをそうじしよう!」など、場所を決めて1カ所ずつきれいにしていくのもおすすめ。
ただし、新生児期はママも産褥期。
床上げ(産後21日)が経つまでは無理のないように!
産後の肥立ちが悪くなり、不調が続く原因にもなりますので、身の回りの片づけはもう少し経ってからの方がいいかもしれません。
3.甘いもの・好きなものを食べて息抜き
<新生児ママの声>
おやつを食べる
スイーツを食べる。
美味しいものを食べる
手軽にできる息抜きの方法として人気なのが、甘いものや好きなものを食べるという方法。
甘い物を食べすぎると逆にストレスがたまるとも言われますが、やはり甘い物を食べた時の幸福感は何物にも代えがたいですよね。
育児をがんばったご褒美に、週末は少し高級なスイーツをお取り寄せで食べるなど、ちょっと贅沢をしてみるというママも多いようです。
特に、妊娠中に食事制限があったママにはいいリフレッシュになりますよ。
4.きれいになるための行動に時間を費やしてリフレッシュ
<新生児ママの声>
自分磨きとして、肌や爪の手入れ、長時間の入浴、アロママッサージなどをする
1人でエステ、美容院
美容院、エステ、マッサージ
新生児の頃は、本当に育児がたいへんでなかなか美容に目を向けることができませんよね。
鏡に映る自分の姿を見て、ため息が出たという声はよく耳にします。
しかし、そんなときこそ美容に時間を費やしてみませんか。
誰かに赤ちゃんを見てもらえるならエステや美容院に行くのもいいですし、赤ちゃんが寝ている間にマッサージをしたりパックをして息抜きするのもおすすめ。
赤ちゃん中心の生活の中で自分の美容のために時間を割くことは、この上なく贅沢でストレス発散効果も抜群です。
5.しっかりと睡眠をとる
<新生児ママの声>
ひたすら寝る
寝たい。
新生児期の息抜き=休息の時間。
頻回な授乳で寝不足が続いているママは朝昼時間を問わず、まとめて寝れるようなら寝ましょう!
睡眠不足は不調のもと。様々な悪影響があるからです。
独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 精神生理部の三島 和夫氏はこのようにおっしゃっています。
健康な人でも一日10時間たっぷりと眠った日に比較して、寝不足(4時間睡眠)をたった二日間続けただけで食欲を抑えるホルモンであるレプチン分泌は減少し、逆に食欲を高めるホルモンであるグレリン分泌が亢進するため、食欲が増大することが分かっています。ごくわずかの寝不足によって私たちの食行動までも影響を受けるのです。
産後の女性の身体は、産後のダメージや、母乳を出すためのホルモン分泌など身体の変化が大きい時期。
健康な人でもこれだけ影響が出るのですから、産後のママの睡眠不足による影響の大きさは計り知れません。
新生児期は、とにかく寝る!が一番の癒やしかもしれませんね。
私が実践していた息抜きの方法
私は元々本が好きなので、赤ちゃんが寝ている間よく本を読んでいました。
本当はあまりよくないのですが、時には授乳しながら読書することも。
読書でなくても、趣味がある人は1日数分だけでも趣味に没頭する時間を設けると、育児に対するストレスが軽減するのでおすすめ。
読書をするたび気持ちを切り替えて赤ちゃんと向き合えるので、赤ちゃんが泣き止まなくても「かわいいなぁ…」とのんびり構えられました。
ちなみに読んでいたのは育児に全く関係のない本ばかり。
いい意味で育児について全く考えない時間を持つことが、一番効率よく息抜きできるのではないかと思います。
私の周りでは、他にも編み物や裁縫、イラスト、英会話の勉強、資格取得に没頭しているママがいました。
出産を機に新しい趣味を見つけてみるのもいいかもしれませんね。
生協で家事の負担を減らそう
新生児のお世話は効率よくする方法はあっても、仕事量を減らすのは難しいですよね。
そんなときは、家事の仕事量を減らす工夫をしてみてはどうでしょう。
例えば生協なら、簡単調理で本格的なおかずが作れる便利商品が充実。
赤ちゃんのたそがれ泣きでバタバタしていても、ささっと晩ごはんが作れます。
また、料理が苦手なパパにもごはんの準備を頼みやすくもなりますよ。
育児に疲れた…と感じた時は、生協のような便利なサービスをぜひ活用してみてください。
育児疲れは当たり前!母性神話に騙されず自分に合う息抜き方法を見つけよう
自分が産んだかわいい赤ちゃんにイライラしてしまうことで、自分を責めてしまうママも多いですよね。
しかし、今回の調査結果からも分かるように、初めての育児に戸惑いイライラしてしまうのはごくごく当たり前の現象です。
赤ちゃんがいることはしあわせ。
ママは身を削って育児をするのが当たり前。
「母」なのだからできて当然。
子どもを産めば勝手に母性が湧く。
愛情たっぷり我が子に注げる。
こんな母性神話によって、産後にイライラしたり不安になったりしてしまうことに「母親失格」と嘆く方も多いでしょう。
食べることは本能です。
しかし、病気の時や大きなショックがあった時は、食事ものどに通りません。
母性が本能だったとして。
産後の体調不良や寝不足では、母性がフルで発揮されることはありえないのです。
育児ストレスを感じてしまう自分を責める必要はありません。
とはいえ、イライラはしないことに越したことはないので、上手に息抜きする方法を見つけ実践することに時間を割いてみてくださいね。
なお母性は女性にもともと備わっているものではなく、赤ちゃんとの交流の中で育まれていくものなので、焦らずまずは自分の体と心を整えましょう。
そして「母だから」と自分一人で背負わず、家族やさまざまなサービスを頼ることも大切。
育児について不安がある場合は育児相談サービスや助産師に相談し、悩みを根本から解決することも検討してみてはいかがでしょうか。
Photo by Unsplash